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感染被害者の声

B型肝炎訴訟体験談

B型肝炎訴訟体験談

VOICE 12

柳葉 慶子さん(仮名)

女性・慢性肝炎

訴訟は難しく手間が掛かるわけではなりませんので、心当たりのある方は、時限があるためまず専門家に相談することを勧めます。

Q1B型肝炎ウイルスへの感染を告げられた時はどのような気持ちでしたか。

医師から、ウイルスへの感染を告げられて説明があった時、当時は、今ほどB型肝炎ウイルスキャリアが認知されていませんでしたので意味が理解できませんでした。
また、ウイルスがキャリア化するような感染状況もありませんでしたので、なぜ自分がこうなったのか理解できませんでした。

Q2B型肝炎の症状や治療で苦しかったこと、辛かったことはありますか。

症状の発覚は、健康診断でGPT、GOTの数値が40~50と高かったため、病院で検査をしたらB型肝炎ウイルスキャリアだとわかりました。 自覚症状はありませんでしたが、これ以降治療をすることになりました。
最初の治療は、グリチロンという経口薬でしたが、効果がなかったので、免疫グロブリンを長期にわたって静脈注射し、数値が下がりました。 しかし、抗体ができていないため、抗体を作るためにセロシオンというプロパゲルマニウムの錠剤を試しましたが、服用者の症状が急激に悪化した症例がでたのですぐに中止しました。
投薬での副作用はありませんでしたが、毎日通院しての静脈注射は、時間の制約がある上、痛みを伴い、数値が改善されていつ治療が終わるかわからない先の見えない不安がありました。
病院と職場の協力があって毎日の治療ができましたが、精神的な負担はありました。

Q3治療以外で苦しかったこと、辛かったことはありますか。

毎日静脈注射を行う治療時は、大きな病院だったため、時間外でも治療をしてくれたことと、職場の理解もあって仕事での制約はありませんでしたので、仕事上の苦しみはほとんどありませんでした。
しかし、B型肝炎の症状が出た当時は、テレビ等のマスコミで、病気の感染原因が性交渉や接触等でうつるとか、B型肝炎はすぐに急性肝炎から劇症肝炎に移行して死に至るとか、根拠のない報道が多く、病状を口外できない状況でした。
また、家族に告げたときも、家族はいろいろな本を調べ、その中の重篤な症例ばかりを気にして、いつも私に説明を求めました。いくら家族とはいえ、毎日聞かされると嫌気がさし、この時は気持ちが少し疎遠になりました。

Q4B型肝炎によって失ったものはありますか。

特に失ったものはありませんが、子供が小さい時に発症して治療に専念したため、一緒に旅行するとか休日に遊ぶとかの時間が持てず、子供に寂しい思いをさせました。また、その間夫にも負担をかけました。

Q5B型肝炎給付金訴訟を知った経緯

病気をパソコンで調べているうちに、テレビでの弁護士事務所のコマーシャルやインターネットでB型肝炎給付金訴訟の内容を知るようになりました。

Q6B型肝炎給付金訴訟の進行に関するご意見

貴社の訴訟と資料の作成等についての説明は理解し易く、訴訟の進行状況に応じて資料が送付されてきましたので比較的容易に訴訟資料が作成できました。
国の対応については、提訴後の進行状況と和解等の目処を知らせるなど、細かい配慮があっても良いのではないかと思います。

Q7和解したときの気持ち

訴訟の進行状況に合わせて提出資料の作成をしましたが、訴訟の進行状況わからなかったため、どのような和解になるか不安でした。
今回、貴社に相談してから和解まで約10ヶ月以上かかりましたが、和解しても病気は治りません。しかし、経済的な不安が軽減され、認知されたので少し安堵しました。

Q8B型肝炎給付金訴訟に関して国の周知・広報活動に関して

国の対応については、B型肝炎給付金訴訟の周知不足、被害者救済の姿勢が不足しているのではないでしょうか。これを知る機会や訴訟内容の説明は、担当している医師を通じて行うなど、訴訟するかしないかは本人の問題ですが、このような制度があることをB型肝炎患者全員に知らせるべきです。
また、訴訟期限を設定しているのは理不尽で、原因を認めたのであれば患者を生涯面倒看るべきです。

Q9今不安に感じていることはありますか。

現在、ウイルスを不活性化するバラクルードを服用しているため症状は安定していますが、定期的に通院する時間と治療費が少なからず負担となっています。完治する薬が出るまではこの状態が一生付きまとうのでしょう。症状が安定しているとはいえ、ウイルスがいつ活性化して症状が悪化するかと考えると不安です。
また、家族への感染の危険がないわけではありませんので、絶えず注意しなければなりません。

Q10他の被害者の方に向けてのメッセージ。

訴訟は、難しく手間が掛かるわけではなりませんので、心当たりのある方は、時限があるためまず専門家に相談することを勧めます。
訴訟をして、和解したからといって病気が治るわけではありませんが、経済的な負担が少しでも軽減されます。

Q11その他に何かお書きになりたいことがあったら自由にお書きください。

今回、和解したからといって、何で自分が感染したのか納得したわけではありません。かねてより、医療器具の使い回しによる感染は危惧されていたにもかかわらず、その予防が徹底されていませんでした。事実を知らないために自分が他人を感染させていた加害者になっていたかも知れません。
感染の事実を知らされた時、通常、ウイルスが感染した時は、すぐに抗体ができて一時的に発症し、すぐに治まるものだと思っていました。しかし、免疫機能が完全でない幼少期に感染すると、 抗原が入ってきても抗体ができず、身体がウイルスを排除しないで受け入れ、何十年も経って発症するキャリアなど、当時はその説明が理解できませんでした。また、その後のマスコミ等の根拠のない報道等により、被害者にもかかわらず、偏見と誤解の為、その事実を口外できないままに生活してきました。
子供が幼い時期に発症し、一時は1年以上治療のために毎日通院していました。通院は、病院の配慮もあって、平日は就業時間後の午後7時ごろまで、休日は午前9時以降通院しましたが、この間、家族との旅行等が出来ず、一緒にすごす機会を奪われました。
セロシオン服用時も、投薬を開始してそれほど時間が経たない時期に、夜間、自宅に病院から連絡がありセロシオンの服用を止め、これからすぐに検査のため病院にくるよういわれ、緊張と不安のなか通院したこともありました。
現在、私の症状は一時的に安定していますが、今後発症しないという確証はありません。和解しても、病気は治りませんし、今後の不安は取り除けません。闘病に費やした時間を取り戻せるものでもありませんが、今後の生活を少しでも安心してすごせるよう特別措置法の期限は撤廃すべきです。