B型肝炎訴訟体験談
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南風原 紗奈さん(仮名)
女性・ 死亡
育ての親が亡くなり、実母から連絡は無く、集められる資料も学校が無くなっていて無理かもしれない・・・。これで最後にしようと出会ったのがアスコープさんでした。
B型肝炎ウイルスへの感染を告げられた時はどのような気持ちでしたか
母の感染を知った時は、まさか最近よく見るB型肝炎だとは・・・と
ビックリしてしまい、じゃあ子供である自分や妹たちは?と不安になりました。
B型肝炎の症状や治療で苦しかったこと、辛かったことはありますか
肝臓は解毒の臓器なので、それがうまく出来ないことで
大量の薬と針の跡は青アザのようになっていて、とても気落ちしていました。
そして、本人が知らないうちになって、記憶もないせん妄は、その前後で伝えたいことがうまく伝えられなかったりと、ストレスであったり、せん妄時の母は言葉も伝わらず、とても悲しく、いつよくなるかもわからず怖かったです。
また、食道静脈瘤のために吐血もあり、麻酔が使えずとても苦しい思いをしたこともありました。
治療以外で苦しかったこと、辛かったことはありますか
肝炎ウイルスの値が高いと、洗たくを分けたり、血が付着したら漂白剤を使うなど、支える家族側も気を使いました。
今はコロナウイルスでマスク・手袋・防ご服は当たり前なので違和感はないかもしれませんが、当時、何をするのも手袋などでどこかへだたりある病院の対応は、母にとって辛かったと思います。
様々なところで制限が感じられたので、私が考える以上に悲しさもあったかも。
B型肝炎給付金訴訟を知った経緯をお教えください
インターネットやラジオ、チラシで知っていた。
B型肝炎給付金訴訟の進行に関するご意見はありますか
私の母の場合、実母(母の)と連絡がつかなかったことで後回しにされたり、断られることがありました。
「やれるところまで、やってみましょう」と一緒になってくれたのはアスコープさんだけだったので、私の母のような場合の人も対応できることをもっと周知していってほしいです。
和解した時はどのようなお気持ちでしたか
母が亡くなった後でしたが、やっと自分が母にやれることはやってあげられたかなという気持ちでした。
ありがとうございました。
B型肝炎給付金訴訟に関する国の周知・広報活動についてご意見はありますか
Q5のとおり。
今不安に感じていることはありますか
私は対象ではありませんでしたが、肝臓にB肝ウイルスが眠っている状態ということで、今後目覚めた時は怖いです。なので、感染者の方はもっと不安を感じていると思います。
他の被害者の方に向けてのメッセージやお書きになりたいことがありましたらご自由にお書きください
私の母のように、育ての親と実母が違っていたりして他の弁護士事務所で断られた人も、あきらめずに別な弁護士事務所、自分に合った弁護士さんと一緒に頑張ってほしいです。
育ての親が亡くなり、実母から連絡は無く、集められる資料も学校が無くなっていて無理かもしれない・・・。母も進行していて生きることにチカラが無くなっていく中で、「これで最後にしよう」と出会ったのがアスコープさんでした。和解したのは母の3周忌の頃でしたが、「やっと終わったよ!」と報告も出来、私もどこか1つ大きな荷がおりた気持ちでした。
もし、自分の親が対象者であれば「お金」ではなく今までの親不孝の償いだったり
今まで話せなかった深い部分を話すキッカケに。
自分が対象者であれば、今まで1人で沢山頑張ってきたハズです。
周りの誰かや家族に頼ってみるキッカケとして、いずれの場合も生きているうちに誰かと一緒に最初の一歩を踏み出して欲しいと思っています。