LAWYER INTERVIEW

「後進の指導」にやりがいを感じます。若手弁護士に惜しみないサポートをしていきたいです。

元・検事(東京地検特捜部検事、那覇地検次席検事、東京高検検事等)、元・公証人

鈴木 亨 弁護士(オブ・カウンセル弁護士)

QUESTION / 01

アスコープ入所までの経緯

司会

今回は、元検事・元公証人のキャリアをお持ちである鈴木亨先生のインタビューになります。鈴木先生、本日はどうぞよろしくお願いいたします。まずはじめに、ASCOPEに入所されるまでの鈴木先生のご経歴を簡単に教えて頂いてもよろしいでしょうか。

鈴木弁護士

弁護士の鈴木です。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

経歴ですが、平成4年に検事に任官しまして、その後は、東京地検特捜部検事、名古屋地検特捜部検事、公正取引委員会官房付・審査局付検事、法務総合研究所研究官、那覇地検次席検事、横浜地検特別刑事部長、名古屋地検交通部長、東京高検検事等を経て、平成28年に検事を退官しました。

その後は、公証人を務めた後、令和4年に弁護士登録をして今に至ります。

司会

ありがとうございます。鈴木先生は、特捜部検事や那覇地検の次席検事など、20年以上の長きに渡り「検事」としてご活躍されてきましたが、「検事を志した理由」や「検事時代に心がけていたこと」などがあれば教えて頂けないでしょうか。

鈴木弁護士

そうですね、検事を志した理由ですが、私が高校生の頃に「ロッキード事件」などで、検察が社会的な巨悪を暴くなどの活躍をしていたので、その影響はあるかとは思います。あとは、事件を裁く立場よりも、裁判の当事者の立場の方が自分に向いてると思い、弁護士か検事かと考えた結果、検事を志望しました。

検事時代、特に特捜部時代には「額に汗して働いてる人が、損をする世の中であってはいけない」という思いで、脱税事件、贈収賄事件などに向き合っていました。なお、検事時代には、「法と証拠がある限り、どこまでも進む。」というモットーを胸に、業務に取り組んでいました(笑)

QUESTION / 02

アスコープに入所を決めた理由

司会

鈴木先生は、とても熱い思いを持って、仕事に向き合われていたのですね。検事としての経歴よりも、そのようなお気持ちに感銘を受けました。

それでは、そのような経歴をお持ちの鈴木先生が、ASCOPE法律事務所に「入所を決めた理由」とは、どのような理由だったのでしょうか。

鈴木弁護士

直接の理由としては、那覇地検の「次席検事」時代に部下であった堤さん(現在、ASCOPE代表弁護士)から、ASCOPEに熱心に誘って頂いたということがあります。

また、ASCOPEの代表弁護士である阿部先生・森永先生も、修習地が「那覇」だったので、修習時代からの知合いではありました。この二人は、個性のあるとてもユニークな修習生だったのですが、彼らの出席する検事と修習生の交流会は、和気藹々として、とても楽しかったことを覚えています。彼ら修習生との「決裁」のときのやり取りも、実は楽しかったんですよね(笑)

QUESTION / 03

アスコープ入所後の感想

司会

そうなんですね!何かとても楽しそうで羨ましいですね。それでは、実際にご入所されてからの「ASCOPEの感想」はいかがですか。

例えば、ASCOPEの良かったところや、入所後に驚いたことや、いい意味で期待を裏切られたところなどがあれば、是非教えてください。

鈴木弁護士

そうですね、ASCOPEの良いところですぐに思い浮かぶのは「チームワークを大事にしていること」だと思います。

そもそも、「業務管理システム」がしっかりしているので、ITを駆使した緊密な案件の連携ができていて、弁護士同士の「情報交換」も素早くできるので驚きました。例えば、どの弁護士が何に困っているかも、システムで確認すればすぐわかるんですよね。

「いい意味で期待を裏切られた」というところでは、私は60歳を超えているので、若い弁護士の多いASCOPEでは「浮いてしまうかも・・・」と心配していましたが、そんな心配は杞憂に終わったことですね。

若手の先生も、ご自分の手持ち案件について、積極的にチャットワークや口頭で質問をしてくれます。私は「オブ・カウンセル」として入所したので、「みんなから声をかけづらい感じだと嫌だなぁ・・・」と思っていましたが、そんな心配はまったくなく、この点はある意味で期待を裏切られました。

これは「業務管理システム」で案件の共有ができていることも大きいのではないでしょうか。

立川オフィスでも東京オフィスでも、若い弁護士達が積極的に私に質問してくれるおかげで、私も事務所に溶け込めていますし、若い弁護士達と自由闊達な議論ができているので、自分も若返ったような気がして、とてもエンジョイできています。

なお、私のオフィスには鈴木弁護士が2人いて、そこだけは不便といえば不便ですが、弁護士やスタッフが、下の名前で「とおる先生」と親しみを込めて呼んでくれますので、そこも何か楽しいですね(笑)

QUESTION / 04

アスコープ入所後の感想

司会

普段の楽しそうな光景が目に浮かぶようですね。それでは、私も親しみを込めて、これから「とおる先生」と呼ばせて頂きます(笑)

それでは、次にとおる先生の現在の業務についてお聞きできればと思います。現在、具体的にはどのような業務をご担当されていますか。

鈴木弁護士

そうですね、やはり検事の経験を生かして「刑事弁護事件」の統括的な業務を中心にやっています。

例えば、先ほどお伝えしたように、ASCOPEに相談に来た刑事弁護事件について、担当の弁護士から質問を受けたり、難しそうな事件には、できるだけ相談に同席したりしています。

また、いわゆるコーポレートガバナンスもしばしば担当しています。いわゆる企業の不祥事対応ですね。主に、刑事的・行政的な側面から、アドバイスを求められることが多いです。

あとは、顧問先の打合せに同席することもありますね。

QUESTION / 05

弁護士としての
「刑事弁護事件」の感想

司会

確かに、とおる先生の経歴をお聞きしたら、特に刑事弁護事件では相談者のお客様も安心されるかもしれないですね。

それでは実際に弁護士として刑事弁護を担当されてみて、検事時代に考えていた「刑事弁護のイメージ」との間に違いはあったりするのでしょうか。

鈴木弁護士

そうですね、私が検事だったときには、当時のテレビドラマだと、検事は「可哀そうな被疑者を追い込むいじめっ子」(笑)みたいな描き方も多かったんですよね。一方で、弁護士は「被疑者にとっての味方、いい人」みたいな描かれ方が多かったので、「弁護士は、親身になって依頼者の話を聞いておけばいいんだから、羨ましいなぁ」みたいに思っていたこともありました(笑)

もっとも、自分が弁護士になってからは、弁護士なりの「刑事弁護に対する苦悩」というものが、よくわかるようになりました。

例えば、件数としては決して多いわけではないのですが、依頼者の主張について、現在集まっている証拠からは信じてあげることが難しかったり、立証してあげることが難しかったり、さらには「偽証をしてもいいでしょうか」といった違法な弁護活動の打診をされることもあります(笑)。もちろん、断ったり説得したりしますが、依頼者は「法律のプロ」ではないだけに、色々なことがありますね。

弁護士になってからは「そのような主張をすることが、本当に本人のためになるのか」と悩む場面に直面することがあります。きっと多くの弁護士が、「真実義務」と「誠実義務」の間で苦しんでいるんだな、と弁護士の立場になって初めて思い至りました。

検事時代に思っていた以上に、弁護士にとっての刑事弁護は「法廷以外の場でも大変なんだな」と共感できるようになりましたね。

QUESTION / 06

相談時・事件処理時に、弁護士として「心がけていること」

司会

続きまして、とおる先生が事件の相談や事件処理にあたって「心がけていること」があれば教えて頂いてもよろしいでしょうか。

鈴木弁護士

これは、検事時代から同じなのですが、「相手の話をよく聞く」ということは、いつも心がけています。もちろん、時間は無限ではありませんが、時間の許す限り相手の話を聞こうとする姿勢は、これからも大切にしたいです。

相談者は、相手と話がうまくつかないから相談に来ることが多いので、納得がいかない・悔しい・聞いて欲しい、そういう想いを持って相談にいらっしゃいます。

もちろん、事件処理にあたっては、必ずしも依頼者の希望通りにはならないですし、100%要望を実現できないことも多いですが、それでも「どこまで依頼者の思いを汲めるか・実現できるか」という姿勢は大事にしていきたいです。また、法律のプロとして、依頼者のご希望に添えない場合でもなぜそうならざるを得ないのか「わかりやすく説明する」ということも、重要だと思っています。

司会

なるほど、とてもわかる気がします。例えば、事務局スタッフも、新規の法律相談や既存のお客様との連絡業務があります。その際に「相談者や依頼者の方の想いに寄り添うこと」を大事にするように教えられていますね。お聞きした先生のお心がけとASCOPEの社風には、何か共通する思いがあるように感じました。

QUESTION / 07

鈴木弁護士にとっての
「仕事のやりがい・こだわり」

司会

それでは、鈴木先生にとっての「仕事のやりがい・こだわり」について教えて頂いてもよろしいでしょうか。

鈴木弁護士

そうですね、年齢的に、自分に残された時間の中で、自分に何ができるのかと考えるようになりましたので、若い弁護士など「後進の指導・教育」も、とてもやりがいを感じることのひとつです。

若い人には、むしろ、自分のこれまでの失敗談を中心に伝えていきたいですね。検事だった頃、先輩の中には、稀に、成功談をする方もいましたが、それは幸運もあってのことで、後輩が同じようにやれば必ず上手くいくとは限らないわけで、自分達にはあまり役に立たないことも多いように思いました(笑)

むしろ、「こういうことを手を抜いて後で困ってしまった」、「ここをこうしたほうが良かった」といった反省点とそれを踏まえた改善策をできるだけ伝えるようにしています。

あとは、検察以外の経験として、公正取引員会の業務もしていた時期がありましたので、独占禁止法等の経済法分野など、事務所としては新しい分野・専門性のある分野の開拓に、自分の知見を活かせていけたらいいですね。ASCOPEは、若くてチャレンジングな弁護士の多い自由闊達な雰囲気の事務所だと思いますので、是非お役に立ちたいです。

QUESTION / 08

ASCOPEへの入所を希望される
みなさまへのメッセージ

司会

それでは最後にASCOPEの入所を希望される弁護士・修習生のみなさまに、とおる先生からのメッセージがあれば頂戴してもよろしいでしょうか。

鈴木弁護士

そうですね・・・色々とお伝えしたいことが多すぎて、まとめるのが難しいです(笑)。ただ、一つだけお伝えするとすれば、ASCOPEへの入所を希望される方だけでなく、若い法曹のみなさんには「未知の分野にチャレンジする気持ち」をいつまでも持ち続けて欲しいと思っています。

私たち法曹に対しては、判例や学術論文のない分野、先例として参考になるような類似の事件が見当たらない場合であっても、自分の頭で考え、論理を組み立てて解決していく姿勢、つまり「前例踏襲」ではなく、常にチャレンジしていく姿勢が問われていると思っています。

常に謙虚で、人に質問することを恥ずかしいと思わず、引っ込み思案にならずに、どんどんチャレンジして欲しいですね。

例えば、英会話でも、自分なりに上手になってから外国人と話をしようと考えるのではなく、下手でも臆することなく、積極的に話しかけてみる人の方が上達が早いといわれますが、法曹も同じだと思います。

法曹の業務についても、「知らない仕事だから苦手だなぁ」と臆するのではなく、失敗を恐れず未知の分野にチャレンジできる人材、次代の法曹を担う気概のある皆さんに、是非来て欲しいですね。

そのためには、私の経験や知見については惜しむことなくお伝えして、チャレンジするみなさんをサポートしていきたいと思っています。

司会

本日はお忙しい中、長時間にわたりインタビューにご協力を頂きまして、本当にありがとうございました。

とおる先生と一緒に、事務局や先生方で一丸となって、ASCOPEの10周年を盛り上げていければと思います。本日はどうもありがとうございました!

担当者からのコメント

担当者からのコメント

今回のインタビューは、予定していた時間をはるかに超えるロングインタビューとなりましたが、最初から最後まで、先生の熱い思いに引き込まれて、時間がたつのも忘れるほどでした。

先生は、華麗な経歴にも関わらず、とても明るくフランクな方で、事務局スタッフにもとっても本当に話しやすい、まさに「理想の上司」だと思いました。このような素晴らしい先生の下で、刑事弁護を学ぶ機会のある若手の先生方がとても羨ましく、私も「とおる先生が、大学時代のゼミの先生だったらよかったのになぁ」などと思ってしまいました。今後も、とおる先生と一緒にお仕事をさせて頂くことが、本当に楽しみです。

鈴木先生ってこんなひと!

『「元検事」には怖いイメージがありましたが、鈴木先生は気さくで優しく、とても話しやすい先生でした』

(40代・男性)

『刑事事件の相談ということで、とても緊張していましたが、鈴木先生から和やかな雰囲気を作ってくださったおかげで、本当にお話ししやすいです。』

(30代・女性)

『次席検事として検察官を指導したり、決裁されたりするお立場にあったと聞き、大変心強かったです。また、これからの見通しを検察側・弁護側両方の目線から説明して頂け、とても安心できました。』

(30代・男性)

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