齊木 慎太郎 弁護士(所長弁護士)※現・福岡オフィス所長
QUESTION / 01
予備試験の上位合格の秘訣、
ASCOPEに入所を決めた理由
※インタビュー内容は2023年5月当時のものになります〔2024年1月より、齊木弁護士は福岡オフィス所長に就任〕)
司会
今回は、浜松オフィスの所長をされております齊木慎太郎先生のインタビューになります。齊木先生、本日はどうぞよろしくお願いいたします。
齊木弁護士
弁護士の齊木です。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
司会
齊木先生は、地元熊本の高校をご卒業後、京都大学法学部へと進学、ご卒業後は社会人経験を経て、難関である「司法試験予備試験」に合格されています。しかも、上位での合格と聞きましたが、なにか上位合格するための戦略などはあったのでしょうか。
齊木弁護士
そうですね、受験戦略としては「受験生があまり得意でない科目」、具体的には、行政法、会社法、民事実務基礎科目あたりに力を入れて、他の受験生に差をつけることを考えていました。
司会
なるほど、やはり厳しい予備試験を上位で突破するには、それなりの「戦略」が必要なのですね。
予備試験合格から、司法試験合格、司法修習を経て、ASCOPEへと参画されるわけですが、そもそも「ASCOPEに応募した動機」はどのようなものだったのでしょうか。
齊木弁護士
受験時代に「労働法」を選択していた関係で、私自身は「人事労務問題」への関心が高かったです。そこで、人事労務の法務について「専門性の高い法律事務所」を探していたところ、ASCOPEがヒットしたので、応募することにしました。
応募して内定を頂いた後には、ASCOPEのパートナー弁護士である堤先生、阿部先生、森永先生が、私の修習地の佐賀にまで、わざわざ訪ねて来てくれました。
美味しい食事をご馳走になりながら(笑)、楽しくお話ししているうちに、先生方の爽やかさや品位のある立ち振る舞いの中にも、親しみやすさをとても感じました。
何より、修習生への気遣いや優しさを感じて、「今後も大切にしてくれそうだ」と感じましたので、最終的に入所を決意しました。
司会
「業務の専門性」と「事務所の雰囲気」が大きな決め手だったのですね。
QUESTION / 02
実際にASCOPEに入所してみての
感想
司会
それでは、実際にASCOPEに入所したあとの印象はいかがでしたか。
齊木弁護士
入所する前には、一般的に「偉い弁護士の先生は、気難しい人柄の方が多い」という印象を抱いていました。もっとも、今お話ししたように、ASCOPEのパートナー弁護士の先生方には、優しくて気軽に相談できる雰囲気があったので、そのような私の先入観も変わっていきました。
さらに「案件対応」については、私から建設的だと思って意見を提案する際にも、気軽に話をしやすい雰囲気を作って頂けますし、提案が良ければ採用して頂けます。そこには「命令」などではない、一緒に考える姿勢、弁護士として「対等」であろうとする姿勢を感じとることができました。
そのような点は、私が法律事務所に抱いていたイメージを覆されたという意味では、意外といえば、意外なところだったかもしれません。
また、浜松オフィスの業務についていえば、人事労務問題の対応が多くを占めるのかと思っていましたが、実際には、刑事事件、交通事故、離婚のような男女問題など、対応する業務範囲がかなり幅広いです。
そういった、ある意味「何でもできる」のがいいところですし、バランスよく知識を吸収しながら、自分自身も成長しやすい環境にあると思いますね。
QUESTION / 03
「地元ではない」新天地での
就職、幅広い業務経験
司会
あと、今回のインタビューで是非伺いたいと思っていたんですが、齊木先生は、熊本のご出身ですが、オフィスのある「浜松」とは「今までに特に縁が無かった」とお聞きしました。その点はいかがだったのでしょうか。
齊木弁護士
私は、元々地元での就職にこだわりは無かったです。
それよりも、「今後の成長につながるような案件」を数多く経験できることを重視していましたので、「幅広い案件」を経験できる浜松オフィスへの所属が決まったのは、今思えばとても幸運でした。
私自身は、旅行も好きで、未知の場所への好奇心も強い方だと思っています。見知らぬ土地で仕事をすること自体は、自分の世界も広がりますので、とてもプラスに感じています。浜松では釣りやテニスなど趣味も広がりました。
司会
なるほど、齊木先生のように、働く場所というよりも「働く経験を重視される」弁護士にとっては、むしろ自分にとって新天地である支店で活躍する方が向いている、ということもあるのかもしれないですね。
QUESTION / 04
社会人時代のお話(塾講師時代)
司会
次に、先生の社会人時代についてお聞きできればと思います。
大学を卒業された後は、塾で先生をされていたということですが、その時のお仕事はどのような感じでしたか。
齊木弁護士
はい、学習塾で色々なタイプの子供たちを教えていました。
私の教え方のポリシーとして、「良く話を聞くこと」「落ち着いた態度でいること」「笑顔でいること」は、常に心掛けていました。
子供たちの学力を伸ばすには、その前提として「リラックスした環境」で、「一緒に楽しくやる」「生徒を安心させる」ことも重要だと思っています。これらは、今の職場づくり、後輩の指導にもつながる点ですね。
また、難しい生徒であっても、その子のいいところを認めて、しかも「声を出してきちんと褒めてあげる」、そういう姿勢は大事にしていました。
司会
確かに、齊木先生は、にこやかでいながら、とても落ち着いた声でお話しされるので、私も緊張せずに、安心してインタビューできています(笑)
なるほど、塾の先生だけではなく、法律事務所での後進の指導にも通じるお話のような気がしますね。
QUESTION / 05
新規案件の「受任力」について
司会
ところで、齊木先生は、ASCOPEの先生方の中でも、とりわけ「受任力」が高いと伺いました。差し支えなければ、どのような工夫をされているのか、教えて頂いてもよろしいでしょうか。
齊木弁護士
そんなことはないです(笑)。でも法律相談の際に気をつけていることはいくつかあります。
塾の先生の時のように、「良く話を聞くこと」「落ち着いた態度でいること」「笑顔でいること」は、弁護士としても心掛けています。依頼者にご安心いただくことは大切だと思っています。
さらに、弁護士としては、「法的な問題に正確に応えること」、また依頼者にとって、安心して任せたいと思えるように「弁護士として、穏やかでいること」も大切だと思っています。
あとは、「ご依頼のメリット」をケースに応じてわかりやすくお伝えすることも心がけています。
例えば、「ご依頼によって経済的に大きな勝利は難しいという場合でも専門家に委ねることによって、経済的な損害を最小限に食い止め、精神的な負担を軽減することができ、そのことが依頼者様の大きな利益となる」という場合などがあり得ます。「依頼者様の状況に応じた適切なご提案」ができるよう、依頼者様が抱えていらっしゃる問題やお悩みについて、幅広く注意深く傾聴するようにしています。
司会
なるほど、そのように傾聴するのに、塾の先生時代の経験が活かされているのかも知れませんね。
その他、先生の「受任力」の秘訣については、あとはASCOPEに就職して、齊木先生からOJTで直接教えて頂く、という感じですかね。秘訣を知りたい読者の皆さんのご応募も、お待ちしております(笑)
QUESTION / 06
浜松オフィスの現在の業務内容、
「所長」としての心がけ
司会
それでは「浜松オフィスの現在の業務内容」について、もう少し詳しくお話を伺ってもよろしいですか。
齊木弁護士
浜松オフィスとしては、人事労務事件に加えて、一般的な民事事件、離婚事件、刑事事件などの他にも、外国人の案件も多いですね。
特に、ブラジル人の方も多い地域なので、外国人の方特有の問題も色々と発生しています。
今後は、入管関係の対応についても、弁護士の対応する領域での知識を拡充していって、積極的に対応していきたいと思っています。
司会
それでは、齊木先生が「オフィスの所長」として、心がけていらっしゃることがあれば、教えて頂いてもよろしいでしょうか。
齊木弁護士
オフィスの所長としては、まず事務局スタッフや、アソシエイトの弁護士に「過度に変なプレッシャーがかかっていないか」を気にするように、いつも心がけています。
できるだけ、日々、みなさんのお顔や調子を気にするようにして、何かあればお声掛けするようにしています。
また、私のオフィスでは「みんなでゲラゲラと笑いながら、楽しく過ごしたい、みんなで笑顔でいたい」という思いがありますので、自分からも色々と積極的に話しかけるようにしています。
指導の際にも、「いいところは口に出して褒める」ようにして、萎縮せずに、できるだけ楽しく成長できるような環境づくりを心がけています。
また、「感謝の気持ちを形にする」ことも、常に心がけるようにもしています。出張に行けば、いつもの感謝の気持ちとして、帰りにみんなにお土産や美味しいものを買うように心掛けています(笑)
司会
何か浜松オフィスは、楽しい学習塾の延長のようで、オフィスもとっても楽しそうですね(笑)
そのような明るい雰囲気で、「受任力」のある齊木先生から、OJTで学べる環境にあるのは、アソシエイトにとっても魅力的な環境に思えました。
QUESTION / 07
今後、力をいれていきたい
業務分野
司会
それでは、今後ですが、力を入れていきたい業務分野があれば教えてください。
齊木弁護士
そうですね、現在、刑事事件の否認事件等も多数受任しているので、そのような「難易度の高い事件」についても、積極的にチャレンジしていきたいですね。
あとは、広い意味での知財案件などの分野にも、チャレンジしていければと思っています。
司会
刑事事件であれば、ASCOPEには、元・検察官であり、東京地検特捜部検事や那覇地検の次席検事等を歴任された鈴木亨先生もいらっしゃいますので、心強いですよね。
齊木弁護士
はい。判断に迷うような重要な問題や、問題の処理の方針について、いつでも直にアドバイスを受けられます。本当に心強いです。
QUESTION / 08
弁護士としての仕事の
やりがい・こだわり
司会
それでは、齊木先生ご自身の「弁護士としてのやりがい・こだわり」についてもお聞かせください。
齊木弁護士
やりがいとしては、担当事件について「ひとつひとつの成果をきちんと積み上げる事」にやりがいを感じます。
具体的には、刑事事件でいえば、示談などの成果をきちんと積みあげていく、ということでしょうか。
民事事件でも、依頼者の主張を十分検討し、主張を裏付ける的確な証拠を粘り強く集めて、結果に結びつけることができるように心掛けています。
また、こだわりとしては、「依頼者様に心から喜んでいただける」ようにコミュニケーションを取りながら精一杯頑張るということですね。事件の最後に、依頼者様から感謝の気持ちを伝えていただくことがありますが、本当に嬉しいものです。
ご満足をいただくような仕事ができれば、問題を抱えている知人をご紹介いただくようなこともあり、とても励みになります。
あとは、本当に色々な依頼がありますので、案件ごとに十分に説明してご理解とご納得をして頂くということは、やはり重要なのかなとは思います。
QUESTION / 09
新しいオフィス(福岡オフィス)
について
司会
齊木先生ですが、来年(2024年)年始に開設予定の「福岡オフィス」の所長に就任されるとお聞きしました。
「福岡オフィス」での今後について、簡単に展望などをお聞きしてもよろしいでしょうか。
齊木弁護士
もともと、私の地元が熊本なので、同じ九州ということで、福岡には愛着があります。
私の福岡のイメージとしては、若い方の人口が多く、中小企業の数も多いので、とても活気のある街というイメージがあります。私の大好きな街のひとつですね。
街自体にとても可能性を感じますので、法律事務所としても、幅広い案件のご依頼を受けることができるかも知れません。
また、ご存知のとおり福岡には、本当に美味しくてここでしか食べられないローカルフードが多く、飲食店もすごく活気があります。しかもとてもリーズナブルなのです。福岡オフィスが実現したら、これらも存分に楽しみたいです(笑)。
楽しく活気のあるオフィスにして、ASCOPEのみなさんにも是非来ていただいて、ASCOPEの皆さんにとって、九州での「オアシスみたいな場所」にしたいですね(笑)
司会
福岡オフィス、聞いてるだけで楽しそうですね。ぜひ私も「オアシス」に立ち寄らせて頂きたいです(笑)
ご開設を楽しみにしています!
QUESTION / 10
ASCOPEへの入所を希望される方
へのメッセージ
司会
では最後となりますが、ASCOPEへの入所を希望される方や、合格者、修習生、若手弁護士へのメッセージなどがあれば、頂いてもよろしいでしょうか。
齊木弁護士
ASCOPEについては、全体的に穏やかで人柄のいい弁護士が多いと感じています。個人的には、そこが一番のメリットだと思っています。
また、新卒の弁護士も、社会人経験者の弁護士も、所内でのOJTでのトレーニングによって、バッククラウンドの区別なく成長できるのも、良いところだと思っています。
あとは休暇については、それぞれの仕事を調整してお休みがとれるので、取ろうと思えば海外旅行もできるのも、いいところですよね。このようにASCOPEは、働きやすい環境が整っていますので、オンオフのいずれも充実させたい方には、特にお勧めしたいです。
また、ASCOPEとして求める人材については、個人的には「成長したいと思っている人」、「好奇心が旺盛な人」に、是非来てほしいです。
少し抽象的かもしれないですが、色々なことを「面白がれる人」に是非来て欲しいと思っています。
司会
本日は以上となります。丁寧にインタビューにご対応して頂き、誠にありがとうございました。
齊木先生の浜松オフィスでのご活躍、また新しい福岡オフィスでのご活躍を祈っております。本日はどうもありがとうございました!
※インタビュー内容は2023年5月当時のものになります〔2024年1月より、齊木弁護士は福岡オフィス所長に就任〕)
今まで、齊木先生とはあまりお話する機会がなかったのですが、とてもにこやかにリードしてくださったおかげで、最後まで親密な雰囲気の中でインタビューを行うことができました。
塾での生徒の接し方、オフィスでのスタッフやアソシエイトの接し方をお聞きしても、「みんなが笑顔であること、ストレスなく楽しく過ごせること」を本当に大切にされていることが、とてもよく伝わってきました。特に「オアシスのような職場」を目指すなんて、法律事務所では聞いたことが無いですが、とっても素敵な目標だと思いました。
このような環境で、トップレベルの「受任力」のある齊木先生の元で指導を受けて、成長することができる先生方が、とても羨ましいです。私も機会があれば「齊木塾」に入塾して、是非直接ご指導を頂きたいです。