ラオスの消費者物価指数とインフレ率(2022年6月)

ラオスの消費者物価指数とインフレ率(イメージ)

ラオスの消費者物価指数とインフレ率

(2022年6月)

 

インフレ状況

ラオスの2022年6月のインフレ率は前年同月比23.6%(5月では前年同月比12.8%)と、前月に続いてさらに高いインフレ率となっている。石油やガスの価格の上昇、及び現地通貨キープ安(特に対バーツ・対ドル)がその主要因となっている。前年同月比では、石油価格は107.1%、調理ガスは69.4%、金ジュエリーは68.7%、食料品や生活用品は平均で26.9%上昇した。

6月のインフレの加速要因

  • 対主要通貨の現地通貨キープ安は6月においても継続し、食料品や生活用品などの輸入品の価格上昇に直接影響を与えた。
  • 石油価格は上昇する傾向にあり、かつ、社会の需要を満たせない状況であった。6月内で石油価格は4回変更され、うち3回は値上げされた。前年同月比では107.1%増だった。
  • 調理ガス価格は前年同月比で69.4%だった。
  • また、肥料、飼料、飼育動物用のワクチンや医薬品、賃金など、生産活動に関わるものについても値上げされた。ラオスにおける生産活動は輸入原料に依存しているため、生産コストが上昇した。