ラオスの消費者物価指数とインフレ率 (2022年8月)
ラオスの消費者物価指数とインフレ率
(2022年8月)
インフレ状況
ラオスの2022年8月のインフレ率は前年同月比30.01%(7月では前年同月比25.7%)となり、年始から増加し続けている状況である。消費者物価指数では、食料・飲料については、米、でん粉、肉類、卵、植物油、果物や野菜の価格上昇により30.2%、交通・物流についてはキープ安に伴う車両及び部品の価格上昇により51.7%、住宅、光熱水については、鉄筋、セメント、ガスの価格上昇により20.5%と、高値を維持し、他の品目もほぼすべて上昇していることが、高インフレの原因となっている。
8月の高インフレの原因
- 燃料費は依然として高かったことにつれて、米、野菜や果物の価格も上昇していた。
- 現地通貨安、及び悪天候や肥料代の上昇により、食品や日用品の価格上昇が加速した。
- 石油価格は、直近の状況程ではないものの、なお依然として上昇する傾向にあったため、製造業やサービス業における原価上昇の原因となり、よって物価全般に影響を与えている。
- 肉類、野菜類、鉄、セメント等は国内で生産できるものであっても、肥料、飼料、ワクチン、生産原料などは輸入に依存しているため、全世界におけるその価格上昇が国産品にまで影響を及ぼしている。