ラオス、風力発電プロジェクトで クリーンエネルギーの新たな道を切り開く
ラオス政府は、ベトナムと接するサワンナケート州セポン地区で、1,200MWの風力発電プロジェクトの開発に向けて、サワン・ヴァーユ再生可能エネルギー株式会社(SVARE)と契約を締結した。
このプロジェクトは、ラオスでこれまでに行われた同種のプロジェクトの中で最大規模のもので、クリーンエネルギーと持続可能な開発への国の取り組みの重要な節目となる。約20億ドルが投資され、国内のエネルギー需要を満たすだけでなく、ラオスを信頼性のある電力輸出国としての地位を強化し、地域のエネルギー安全保障と協力に寄与する。
当風力発電所は2026年初頭に運用開始予定で、これによりラオスの再生可能エネルギーの容量が大幅に増加し、2030年までに再生可能エネルギーの目標の達成に貢献する。
ラオスは近年、輸出志向のエネルギー政策の下で開発パートナーと多くの再生可能エネルギープロジェクトを結んでおり、近隣諸国への電力輸出の増加やその他のクリーンエネルギーの開発を強化することで、近い将来、東南アジアの主要なエネルギー供給国となることが期待されている。
エネルギー鉱山省が2023年末に発表したデータによれば、ラオス国内には現在、81の水力発電所を含む94の発電所があり、総設置容量は11,600MWを超えている。
現在、ラオスで生成された電力の約80%は、タイ、中国、ミャンマー、ベトナム、カンボジア、シンガポールなどの近隣諸国に販売されており、その中でもタイとベトナムはラオスの主要な電力輸入市場となっている。これらの動きは、ラオスが持続可能なエネルギー供給国としての地位を確立し、地域のエネルギー安全保障に貢献する一方で、クリーンエネルギーの普及と持続可能な開発に向けた取り組みを強化していることを示している。
出典:LAO NEWS AGENCY (KPL)