ラオス政府、Theun-Hinboun電力会社と 規制池プロジェクトの調査で覚書を締結

 2024年8月22日、ラオス政府とTheun-Hinboun Power Co., Ltd. (THPC) は、カムアン県クンカム郡でのTheun-Hinboun規制池プロジェクトの実現可能性調査に関する覚書を締結した。このプロジェクトは、既存のTheun-Hinboun発電所の水を活用して、約8メガワットの小規模水力発電所を建設する可能性を評価するものである。

 このプロジェクトは、ラオスの電力供給を強化し、地域社会の生活水準向上を目指している。THPCは、カムアン県とボリカムサイ県においてTheun-HinbounおよびNam Gnouang発電所を運営しており、合計520メガワットの発電能力を持つ。同社は、環境に配慮した持続可能なエネルギープロジェクトを推進しており、プロジェクトの開発と運営において国際基準を遵守している。

 THPCは、1998年に電力生産を開始して以来、7億9500万米ドル以上をラオス政府に貢献しており、そのうち約4億8736万米ドルが配当、1億5008万米ドルが利益税、1億2546万米ドルがロイヤルティとして支払われている。このプロジェクトは、地域社会への経済的利益をもたらし、ラオスの持続可能な発展に寄与することが期待されている。

 覚書の締結により、THPCはラオス政府との協力を深め、同国のエネルギー供給と社会経済発展に貢献することを目指している。プロジェクトの実現可能性調査が成功すれば、ラオスのエネルギーインフラはさらに強化され、地域の電力供給が安定することが期待されている。