ラオス情勢レポート (2024年9月)

 本レポートは、2024年9月におけるラオスの政治、経済、社会、観光、法令、災害対応に関する包括的な情勢を分析したものです。2024年、ラオスはASEAN議長国として、地域の持続可能な都市開発やエネルギー政策、さらには国際協力の強化において重要な役割を果たしています。一方で、自然災害や経済の多角化といった国内課題にも直面しており、それに対する迅速な対応が求められています。本レポートでは、国際的な協力の進展、経済成長の方向性、環境保護への取り組み、災害対応の状況を詳述し、ラオスの現状と将来の展望について包括的な情報を提供します。

I.政治・国際協力
 ASEAN首都知事会議で持続可能な都市開発を推進
 2024年9月、ラオスはASEAN内でのリーダーシップを強化し、持続可能な都市開発に向けた取り組みを主導しました。9月17日から19日にかけて、ビエンチャンで開催されたASEAN首都知事会議およびASEAN市長フォーラムでは、持続可能で住みやすい都市、環境に配慮した観光、持続可能な経済発展、気候変動へのレジリエンスをテーマに、ASEAN各都市の市長や代表者が集まり、都市開発の課題や戦略について議論しました。特に、ラオス首相ソンサイ・シパンドン氏が主催し、ASEAN事務総長カオ・キム・ホーン博士やビエンチャン都知事アサパントーン・シパンドン博士が出席しました。
 会議では、ASEAN加盟国間での交通網やデジタルインフラの強化が、経済成長や文化交流、ASEAN諸都市間の協力を促進する基盤として強調されました。また、都市化や気候変動によるリスクを軽減するための持続可能な都市計画が進められ、気候変動への対応が優先課題とされました。特に、2024年のラオスのASEAN議長国としての役割は、地域のつながりと回復力を強化する方向性と一致しており、これにより、都市のレジリエンス強化と持続可能な発展を促進するための政策が示されました。

 ASEAN経済大臣会議でのEU連携強化と外国投資の重要性
 2024年9月に開催されたASEAN経済大臣会議において、ラオスは主催国としてEUとの貿易および投資協定の実施に向けた議論を推進し、ASEANとEU間の経済連携が強化されました。この取り組みにより、ラオスは地域経済の成長を促進し、国際舞台での存在感を高める役割を果たしています。また、ASEAN自由貿易地域(AFTA)を活用した関税削減が進み、ラオスの輸出競争力がさらに高まりました。
 さらに、ラオス産業商業大臣マライトン・コマシット氏は、外国投資の重要性を強調し、2024年の地域経済成長率が4.6%に達する見込みであることを述べました。外国投資は、この成長を支える重要な要素として認識されており、ラオスは引き続き投資環境の整備と経済成長の促進に取り組んでいます。

 ASEAN+3貿易関係の強化で総取引額1兆米ドル超に達成
 第27回ASEAN経済大臣プラス3会議がビエンチャンで開催され、ASEANと中国、日本、韓国との間の貿易額が2023年に1兆1,328億米ドルに達したことが明らかになりました。これはASEANの総貿易額の32.1%を占め、ASEANにとってこれらの国々が重要な貿易パートナーであることを示しています。
 この会議は、ラオス産業商業大臣マライトン・コマシット氏、中国商務部副大臣李飛氏、日本経済産業省副大臣吉田伸弘氏、韓国貿易産業エネルギー部長官のインキョ・チョン氏が共同議長を務めました。会議では、経済統合の深化、持続可能な発展の促進、地域貿易を強化するためのデジタル技術の推進など、3つの戦略的優先事項が議論されました。
 2023年には、中国、日本、韓国からの外国直接投資(FDI)は428億米ドルに達し、ASEAN全体のFDIの18.6%を占めています。マライトン氏は、「プラス3諸国との貿易および投資の結びつきは堅固であり、新たな経済協力計画の実施により、これらの関係をさらに強化することを期待しています」と述べました。
また、会議では2023-2024年の経済協力計画の進捗状況が確認され、2025-2026年に向けた新たなイニシアチブが議論されました。

 オーストラリア・ASEANビジネスフォーラムでのラオスの役割
 さらに、2024年8月29日から30日にかけて、シドニーでオーストラリア・ASEANビジネスフォーラム2024が開催され、ラオス代表団が参加しました。計画投資副大臣スータバンディット・インシシエンマイ氏は基調講演で、ASEAN内での投資ハブとしてラオスの重要性を強調し、特にクリーン農業や再生可能エネルギーなどの分野での投資機会が示されました。ラオスは、ASEANとオーストラリアの外交関係50周年を記念し、経済関係のさらなる強化を目指しています。

 インドネシアやベトナムとの協力強化
 インドネシアの次期大統領プラボウォ・スビアント氏との会談では、エネルギーとインフラ分野での協力が強化され、ラオスとインドネシアの経済的関係が一層深化する見通しです。ベトナムとの関係も強化されており、通信およびインフラ分野での協力を拡大し、新たな経済連携協定が締結されました。2024年の前半で両国間の貿易額は11億米ドルに達し、前年同月比で17%の増加を記録しています。

 ラオスとロシアの合同軍事演習「Laros 2024」実施
 ラオスとロシアの合同軍事演習「Laros 2024」も2024年9月に実施され、両国間の軍事協力が強化されました。この演習では、現代の紛争や災害対応に向けた共同作戦を含む戦術的な訓練が行われ、ラオスとロシアの軍事的連携が深化しました。これにより、ラオスは国際的な安全保障にも積極的に関与しています。

 第44回および第45回ASEANサミットの準備
 さらに、ラオスは10月8日から11日にかけて開催される第44回および第45回ASEANサミットの準備を進めています。このサミットには、ASEAN加盟国の首脳や代表、対話パートナー国、国際機関など、30か国以上から約2,000人の代表団と1,000人のジャーナリストが参加する予定です。準備会議では、会場となるナショナルコンベンションホールの視察が行われ、各国の代表団のために整備された会議室や宴会場、駐車場などが紹介されました。このサミットは、ラオスが地域のリーダーとしての役割を果たす絶好の機会であり、国際社会における存在感をさらに高めることが期待されています。

II. 経済・ビジネス
 ASEAN自由貿易地域(AFTA)の拡大
 ASEAN自由貿易地域(AFTA)の枠組みによる貿易の拡大も引き続き進行しています。2023年のASEAN域内貿易額は7590億米ドルに達し、ASEAN全体の貿易額の21.5%を占めています。ラオスはこの成長に大きく貢献しており、ASEAN経済共同体(AEC)のマスタープランに基づく貿易促進策をさらに進めています。ASEAN自由貿易協定のアップグレードは2025年までに完了予定であり、電子取引の促進や関税のさらなる削減が期待されています。

 ソーラーファーム建設プロジェクト進展
 2024年9月、ラオスの経済はエネルギー政策や金融分野での革新を中心に発展を続けています。特に再生可能エネルギー分野では、中国との協力により、オドムサイ県サイ郡およびナモー郡で1,000メガワットのソーラーファーム建設プロジェクトが進展しています。9月12日、ラオス政府とCGN Laos Taven Power Sole Co. Ltd.の間で北部クリーンエネルギー接続プロジェクトに関するコンセッション契約が締結されました。このプロジェクトは、ラオスと中国の「一帯一路」構想に基づく重要な協力プロジェクトであり、500kVの送電線を通じて両国間で電力を供給するための重要なエネルギー源となります。ラオス政府は、2025年までに国内エネルギー消費の30%を再生可能エネルギーに転換する計画を持っており、このプロジェクトはその目標達成に大きく貢献すると見込まれています。

 中国とのクリーンエネルギー協力による地域発展と環境貢献
 ラオスエネルギー鉱業省副大臣のチャンサヴェン・ブンノン氏は、このクリーンエネルギープロジェクトが地域の経済発展を促進し、効率的なエネルギー源の提供や炭素排出削減に寄与すると述べました。また、中国CGNエネルギーインターナショナルホールディングス社の張超群社長も、この合意が両国の経済協力を強化し、電力輸出を拡大し、ラオスとその近隣諸国との電力連携を強化するものであると強調しました。

 さらに、CGNはラオス北部においてクリーンエネルギーの発電を推進し、オドムサイ、ポンサーリー、ルアンナムター各県で風力および太陽光発電所を建設する計画を立てており、総設備容量1,000万キロワットの導入が予定されています。これにより、ラオスと中国のエネルギー連携が強化され、地域全体の持続可能なエネルギー発展が期待されています。

 英国市場への無関税輸出が拡大
 ラオスの食品および飲料生産者は、英国の開発途上国貿易スキーム(DCTS)を活用して、英国市場への無関税輸出を準備しています。この取り組みは、ラオスの輸出業者にとって関税負担を軽減し、成長機会を提供するものです。9月19日には、英国の貿易政策・経済安全保障大臣ダグラス・アレクサンダー氏と英国ラオス大使メル・バーロウ氏がラオスのコーヒー生産者およびYoyo Laos Sauceの代表者と会談し、DCTSの支援を受けて英国市場に拡大する方法について議論しました。Yoyo Laos Sauceは近日中に英国への初出荷を予定しており、Miracle LaoやComma Coffeeなどのコーヒー生産者も英国市場への参入を目指しています。これらの企業は、英国の投資プログラムの支援を受け、ブランディングやマーケティング、国際的なビジネス接続を強化しています。
 英国の26万5千米ドル(20万ポンド)の投資プログラムは、ラオスの生産者がマンチェスターで潜在的なバイヤーと直接会い、長期的な貿易パートナーシップを構築する支援を提供しています。また、このプログラムは、持続的な国際市場での成功に向けた訓練や指導も提供しています。DCTSにより、ラオスは全製品(武器と弾薬を除く)に対して0%の輸入関税を享受しており、年間**170万米ドル(130万ポンド)の関税削減が見込まれています。このスキームにより、ラオスと英国の貿易関係はさらに強化され、両国間の貿易額は年間1億4,700万米ドル(1億1,100万ポンド)に達しています。

 Silverlake Axisとの金融提携
 また、2024年9月には、Silverlake Axisがラオスブリオン銀行との提携を発表しました。このパートナーシップにより、同銀行は金取引を標準化し、ラオスの金準備の拡大と金融システムの安定化に寄与することを目指しています。この取り組みは、ラオスの経済的自立を促進し、持続可能な成長に向けた重要なステップとなります。

 フランス商工会議所(CCIL)の発足とラオスとの経済連携強化
 フランス商工会議所(CCIL)の正式発足も9月に行われ、ラオスとフランスの経済連携が強化されました。CCILは、フランス企業がラオスでのビジネス展開を促進し、貿易と産業の発展を支援する役割を果たす予定です。フランス企業は、建設、物流、金融などさまざまな分野でラオスの経済発展に寄与しており、今後さらに影響力を強めると予想されています。

 Linfox、ラオスへの1,000万米ドルの投資で輸送インフラを強化
 また、オーストラリアのLinfox International Groupは、ラオスにおける事業拡大に向けて新たに1,000万米ドルを投資し、同国の輸送インフラを強化する計画を発表しました。Linfoxは2012年にラオスで事業を開始し、2014年にはベトナムとタイからの越境サービスを展開しました。今回の投資により、ラオスの困難な道路状況に対応できる特殊な車両やフォークリフトが導入され、効率性が向上し、顧客の需要に対応する体制が整備されます。また、安全管理技術の導入や先進的なコントロールタワーサービスも導入され、輸送時の事故削減と運転手や地域社会の安全を確保します。さらに、Linfoxは多様性と包摂性を推進するため、ラオスでの女性トラックドライバーの採用拡大にも取り組んでいます。

III. 社会
 ルクセンブルクによる医療インフラ支援
 2024年9月、ラオスの社会インフラに関する国際支援が強化されました。ルクセンブルク開発協力機関は、ラオス赤十字社に高性能な血液冷蔵チェーン機器を提供し、血液および血液製品の安全な保管と輸送を可能にしました。この設備の導入により、医療インフラの向上と医療現場での安全性が確保され、命を救う迅速な医療対応が期待されています。

 森林保護プロジェクト開始
 また、カムアン県では地域住民が主導する森林保護プロジェクトが開始されました。持続可能な農業と再植林活動を通じて、違法な伐採を減少させ、地域の環境保護に寄与しています。この取り組みは、地域の住民と国際的な支援団体の協力を強調し、長期的な森林保護と環境の持続可能性を目指すものです。

 ASEAN56周年記念インスタレーション設置
 さらに、ビエンチャンのパトゥーサイ公園では、ASEAN56周年を記念するインスタレーションが設置され、ASEAN加盟国の伝統楽器を象徴する芸術作品として注目を集めています。このインスタレーションは、ASEAN地域の文化的多様性と連帯感を象徴するもので、地域間の文化交流が強調されています。

IV. 観光
 観光インフラ整備と「Visit Laos Year 2024」
 観光業において、ラオスは2024年9月も成長を続けています。「Visit Laos Year 2024」に向けて、政府は460万人の観光客を迎える目標を掲げ、観光インフラの整備とプロモーションを強化しています。特に、タイとラオスを結ぶ新しい国際バスルートが開通し、観光客の利便性が向上します。このバスルートはウドンタニとヴァンヴィエンを結び、観光産業のさらなる成長が期待されています。

 国際バスルートの開通
 ラオスはタイ人観光客の間で人気の旅行先トップ3にランクインしました。2024年の調査によれば、ラオスはタイ人にとって身近で魅力的な旅行先であり、新しい観光ルートや交通インフラの整備がその利便性向上に寄与しています。この結果は、ラオスが近隣諸国の旅行者にとって魅力的な観光地として評価され続けている証拠です。

 ルアンパバーン国際空港のインフラ改善
 ルアンパバーン国際空港のインフラ改善も進んでおり、韓国を中心とした国際観光客の誘致が強化されています。これにより、ルアンパバーンは国際的な観光地としての地位を強化し、観光業はラオス経済の重要な柱として成長を続けるでしょう。
 また、2024年9月には、国際金融公社(IFC)がルアンパバーン国際空港(LPIA)の近代化を支援するためにラオス政府とPPP(官民パートナーシップ)協定を締結しました。このプロジェクトでは、LPIAの拡張および安全性の向上が目指されており、年間400万人以上の国際旅客と50万人の国内旅客を処理できるようになると予想されています。この取り組みは、観光業のさらなる発展と地域連携の強化を目指しています。

V. 法令・犯罪
 米国とラオス、法の支配強化に向けたパートナーシップを拡大
 米国とラオスは、ラオスにおける臨床法教育プログラムの開発とサービス提供を通じて、法の支配を強化するためのパートナーシップを拡大しました。このパートナーシップの一環として、ラオス司法省と国際NGO「Bridges Across Borders Southeast Asia Community Legal Education (BABSEACLE)」は、国立司法研究所における臨床法教育カリキュラムの開発に関する覚書(MOU)に調印しました。このプロジェクトは米国国際開発庁(USAID)の資金提供を受けて実施され、法学生が実際の法律サービスを通じて社会正義を促進するための知識、スキル、価値を身につけることを目指しています。
 USAIDのラオス代表マイケル・マコード氏は、「USAIDは2018年からBABSEACLEを通じてラオスでの臨床法教育プログラムを支援してきました。このMOUにより、法学生が将来の弁護士、検察官、判事となるための実践的なスキルを身につけることを支援します」と述べ、米国はラオス政府の開発目標達成に向けた支援を継続することを表明しました。
 このプロジェクトにより、ラオスの法学生は法的スキルを向上させ、ラオス全土での法教育が強化されることが期待されています。

 知的財産保護の強化
 2024年9月、ラオス政府は法令と犯罪対策に積極的に取り組んでいます。世界知的所有権機関(WIPO)との協力により、知的財産保護の強化が進められています。国内の企業やクリエーターをサポートするため、法的枠組みが整備され、国際基準に基づいた知的財産権の保護が強化されています。

 外貨給与に関する新政策の導入
 また、2024年10月1日から施行される外貨給与の適正為替レートの適用が発表されました。雇用主はラオス国立銀行の公式レートに基づき、外貨をキープに換算して給与を支払うことが義務付けられます。この政策は、労働者の賃金保護と公正な労働環境の提供を目的としています。

 ルアンナムター県の汚職に対する厳格な対応
 2024年9月、ルアンナムター県では、国家資金の不正流用に関与した元政府職員が有罪判決を受けました。この事件に対する厳格な対応は、ラオス政府が汚職問題に対して強い姿勢を示しており、政府資金の不正使用を防止するための取り組みが続けられていることを示しています。

 テレコム詐欺の摘発
 加えて、ボーケオ特別経済区(SEZ)ではテレコム詐欺の大規模な摘発が行われ、数千台のデバイスが押収されました。この摘発は、オンライン詐欺や組織犯罪に対する政府の厳格な取り組みを示すものです。

VI. 環境・災害
 北部での洪水被害と政府の対応
 2024年9月、ラオスは深刻な自然災害に見舞われ、とりわけ洪水が多くの地域に甚大な影響を与えました。特に北部のルアンナムター県やルアンパバーン県では、大雨による河川の増水で35以上の村が浸水し、数千人の住民が避難を余儀なくされました。被災地では住宅、農地、そして主要なインフラが深刻な被害を受けており、政府は迅速な対応と復旧作業に着手しました。

 政府月例会議での災害対応策の議論
 9月20日に行われた政府の月例会議では、ソンサイ・シパンドン首相が会議を主催し、経済的困難や自然災害に対処するための緊急対応策が議論されました。政府は、ルアンナムター県を中心に発生した洪水に対して特別な対策を講じ、影響を受けた地域の復旧を最優先事項として位置づけました。加えて、政府は2024年内の洪水対応策と将来の緊急事態に備えた災害対応計画を更新する方針を示しました。
 また、この会議では、ラオス全土で進行中の洪水被害への対応に加え、ASEANサミットの開催に向けた安全確保や社会の安定も優先課題として挙げられました。政府は防衛・治安部門と連携し、10月に予定されているASEANサミットが円滑かつ安全に開催されるよう、総合的な準備を進めています。
 加えて、政府は経済的な問題にも取り組んでおり、特に鉱山企業の運営に対する監視を強化し、環境保護基準の厳格な適用を進めています。また、物価の管理や密輸品の取り締まりが強化され、社会秩序の維持と経済的安定を目指す取り組みが続けられています。
 洪水被害に対しては、国際的な支援も進んでおり、ラオス政府はベトナムやタイなどの隣国からの支援を受けながら、被災地域の復旧作業を進めています。食料や水の供給、避難所の設置といった緊急支援が提供され、長期的な復興計画も今後の課題として残されています。

VII. まとめ
 2024年9月、ラオスは国内外の様々な課題と向き合いながらも、持続可能な発展に向けた着実な歩みを続けています。ASEAN内での国際協力が深化する中、特に持続可能な都市開発や再生可能エネルギーの導入は、経済的自立を促進する重要な柱となっています。また、外国投資の拡大や貿易の促進が、ラオス経済の成長を支えています。

 同時に、頻発する自然災害やインフラの脆弱性といった課題に対しては、政府が迅速な対応と復興計画を進めており、地域社会と国際的な支援団体との連携がますます重要視されています。観光業も堅調に成長しており、交通インフラの改善が観光客の誘致に貢献しています。

 総括すると、ラオスは経済成長と持続可能な発展を両立させるための重要な課題に取り組みながら、地域内外での協力をさらに強化しています。今後もさらなる投資、協力、そして持続可能なインフラ整備を通じて、強固な経済基盤を築き、持続可能な未来に向けて進んでいくでしょう。

以上