ラオスの消費者物価指数とインフレ率(2022年7月)

ラオスの消費者物価指数とインフレ率

(2022年7月)

 

インフレ状況

ラオスの2022年7月のインフレ率は前年同月比23.6%(6月では前年同月比23.6%)と、前月に続いてさらに高いインフレ率となっている。米、豚肉、植物油等の価格が上昇したため、食料・飲料について21.6%、健康用品・医薬品関連について37.0%、また石油価格は依然として上昇しているため、交通・物流については53.2%となり、いずれも前年同月比で高いインフレ率が継続している。

7月のインフレの加速原因

  • 対主要通貨の現地通貨キープ安は7月においても継続しているため、食料品や生活用品などの輸入品の価格上昇に直接影響を与えた。
  • 石油価格は、直近の状況程ではないものの、なお依然として上昇する傾向にあったため、製造業やサービス業における原価上昇の原因となり、よって物価全般に影響を与えている。
  • 7月は雨期の最中のため、農産物の生産能力が低下し、需要を満たせなかったため、食料関連の商品の価格上昇を加速した。
  • 石油価格の上昇、及び現地通貨キープ安は、国産の商品にとってもその価格上昇に間接的原因になる。間接的原因は通常、数か月先まで他の商品の価格変動に影響を及ぼす。