ラオスの消費者物価指数とインフレ率 (2022年10月)
ラオスの消費者物価指数とインフレ率
(2022年10月)
インフレ状況
ラオスの2022年10月のインフレ率は前年同月比36.75%(9月では前年同月比34.05%)となり、年始から増加し続け、3か月連続で30%を超える状況である。消費者物価指数では、ほぼすべての品目において物価上昇している。特に、食料・飲料については、米、豚肉、鶏肉、魚、海産物、卵、植物油、果物や野菜の価格上昇により38.8%まで大きく上昇し、交通・物流については燃料価格(平均価格は、レギュラーがLAK20,289/L、ディーゼルがLAK19,983/L)の大幅上昇(95.5%)により全体的に58.1%、衣服類、建設材料、日用品、医薬品等も通貨キープ安のために物価上昇していることが、高インフレの原因となっている。
10月の高インフレの原因
外的要因
前月と同様、
- 新型コロナウイルスの世界的大流行が長期的に影響を及ぼしていることにより、国々の経済が退化している。
- 地域及び国際の政治的な複雑状況が国々に直接的・間接的に影響を与えている。
内的要因
- 現地通貨キープ安が続いているため、輸入品の価格が大きく上昇している。
- 燃料価格が上昇しているため、生産原価が高くなっている。
- その他、農産業については、自然災害の影響を与えられる時期である。また、化学肥料、農薬、種、家畜飼料の価格上昇により生産原価が高くなっている。