ラオス政府とPTLホールディング、ブリオンバンク設立に合意

 ラオス政府(財務省)とPTLホールディング社は、ブリオンバンクの設立に向けた株主協定に署名した。この新銀行は、ラオスの金準備を構築し、金融システムの安定性を強化することを目指している。ブリオンバンクは、金取引と投資の国際的な標準化市場を提供し、国内外の投資を促進することで、ラオスの経済成長と財政の安定に寄与する見通しである。

 ラオス政府とPTLホールディングは、ブリオンバンクを設立し、ラオスの経済と金融システムの安定を目指す。8月9日に開催された署名式では、サンティパーブ・ポムヴィハン財務大臣とPTLホールディングの創設者で会長のチャントーン・シティサイ氏が、各々の役割を強調し、協定の重要性を訴えた。この新銀行は、金準備の構築を通じて、ラオスの通貨キープの価値を強化し、経済の安定を図ることを目指している。

 ラオスは、ASEANで第3位、アジアで第6位の金鉱石生産国であり、500~1,000トンの金鉱石埋蔵量が確認されれば、その国家準備の価値は500億米ドルから760億米ドルに達する可能性がある。このプロジェクトは、ラオスが経済自立を目指すための重要な一歩であり、金の取引と投資を通じて、国内外の投資を引き寄せ、インフラ、農業、産業分野での戦略的プロジェクトを支える資金調達を促進することが期待されている。

 ブリオンバンクは、ロンドン金市場協会(LBMA)の国際基準に対応した金管理を目指しており、金貯蓄、金ローン、信用供与、金保管、金証明など、多様な製品とサービスを提供する予定である。これにより、ラオスは国際金融市場で新たな地位を築き、持続的なGDPの成長を促進する。

 ブリオンバンクは、2024年11月に全面的なサービス開始を予定しており、金の取引と投資の標準化を通じて、ラオスの経済基盤と安定性をさらに強化する見通しである。